
調査士制度の今後(広島県土地家屋調査士会)
会報に掲載
土地家屋調査士 ⇒ 調査士
土地家屋調査士(とちかおくちょうさし)は、一般の方においては読みにくいので、
少数の方が(とちかやちょうさし)などと、呼称される場合がある。
また、名称が長いため知名度が低い。
ゆえに「調査士」「検地士」「不動産調査士」などに名称変更をする動きについてである。
国家資格の「試験改革案」を追加(このページの下記へ掲載中)
「土地家屋調査士」の名称を「検地士」等にする変更案
人の資格の「登録免許税額」の変更案
広島県土地家屋調査士会 会報ひろしま154号掲載
会報の表紙をクリックすると調査士放談のページに移行する。
平成23年2月15日
「土地家屋調査士」の名称変更を本気で考えている。今の名称がやたらと長いし、
責任のある資格(仕事)の割には、世間の社会的評価や知名度が低いからだ。
・・・・・
みなさん(同業者)方は賛成して頂けるでしょうか。
・・・・・
さて、今から夢を見ながら寝るので、寝言がうるさいかも知れない。
どうかご容赦をいただきたい。
●試験変更案(追加項目)
現状の五肢択一形式の試験は、最小限範囲の(けっして広くない)科目構成
(民法、不動産登記法、土地家屋調査士法など)を短時間で正解を問うものである。
この中で、記述問題と合わせて、高得点を得た者が合格者として、みなされていると思う。
これを広い範囲の科目にする。(憲法、その他法令など)を追加する。
広い知識を問う為には「ボリューム」を持たせる事が必要だと思う。量的には、かなり増える。
具体的にはまた発表する。
●名称案 : 「検地士」あるいは「調査士」など。連合会で全国会員の意向を諮り、取りまとめる。
●登録免許税額 変更案の税額は1件につき6万円にする。
(推測として試験問題の「ボリューム」が登録免許税額に反映していると考えられる)
まずは、名称案を確定するのが先決である。その上で「試験変更案」と「登録免許税額変更案」の
精査したモノをセットで請願に至る。
ここで「検地」という意味や名称について、いま 一度検証をしてみよう。
「豊臣秀吉の太閤検地」、けんち【検地】 の意味
近世、年貢の徴収と農民支配を目的に、幕藩領主が行った土地の測量調査。
検地帳に田畑の面積・等級・石高・名請人などを記載し、領主支配の基礎とした。
豊臣秀吉の太閤検地以後、全国的規模で行われた。竿入れ。縄打ち。など。
「検地」という名称の由来は定かでない。
「豊臣秀吉の太閤検地」の語源と、今回の【検地】の語源の意味は、だいぶ異なる。
過去の悪いイメージは引きずらない。 あえて言うならば、不動産に於いて
土地建物の検査・・・などをする。(調査・測量・登記・地図整備)等である。
名称は検査の「検」と土地の「地」を組み合わせたモノであり、深い理由はない。
またこの制度は、1950年7月に誕生し、2010年7月に制度誕生60周年を迎えた。
表示に関する登記手続きで、権利に関する登記手続きの前提として、権利の客体を
適格に登記簿上に公示することによって国民がもつ「権利の明確化」に寄与することを
目的とした制度である。
これに関与する調査士の業務はきわめて公共性の高いものであると言えよう。
語源の中身は同一な部分もある。(土地の測量調査。検地帳に田畑の面積、名請人などを記載)など。
だが、この度は、名称や試験制度並びに人の資格の登録免許税額などを変更するだけで、
いまの「土地家屋調査士」の方針に何ら変わりはない。
しかし、名称や試験制度などを変更すると、充実したものになると考えられる。
広報活動においても、世間に対して周知しやすいものと思える。
また、早い時期に親しみのある資格として、知名度がアップするであろう。
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